ブルジョア革命は暴力革命であった。それは絶対主義的な専制体制に対して国家権力を奪うことであったから。ブルジョア革命(民主的国民国家形成)は、世界的には、その名はどうであれ、また、 その担い手が誰であれ、今も続いている。先進国の人間が、そこにある「暴力」を非難するのは、不当である。しかし、ブルジョア革命以後の革命、つまり、全面化した資本制と国民国家を止揚する 「革命」は、もはや国家権力を握って社会を変えるというようなブルジョア革命的なものではありえない。